介護の現場で使われるヒヤリハットとは

ヒヤリハットとは、簡単に言えば「現場で思わずヒヤっとした、またはハっとした出来事」を指しています。そしてこれらの出来事は、気づかなければ大きな事故や問題に発展していたという意味を持っているところが大きな特徴です。
※ヒヤリハットの詳細>>>http://kaigo-riskmanagement.com

介護の現場ではこのようなヒヤリハットが多く発生しており、ヒヤリハットが積み重なることによって事故やトラブルが発生すると考えられています。つまり介護現場で発生する事故やトラブルは決して突発的なものではなく、いくつかの要因が積み重なった結果で起きているものだというのが現場の考え方だと言えるでしょう。このため多くのヒヤリハットに職員が自発的に気づくことによって、事故やトラブルを未然に防いだりこれらが起きる要因に注意するという意識を持つことができるのです。

一般的に介護業界ではヒヤリハットは事故報告と異なり、気づかなければいけないものとして認識されています。このためヒヤリハットの報告書を記入したとしても問題視されるのはあくまでその内容であり、ヒヤリハットを起こしたことを問題視されることはほとんどありません。むしろヒヤリハットを記入することによって事故やトラブルが起きる要因を早く発見することができたと評価されるため、積極的に記入することが推奨されているのです。

このような点から介護の現場においてヒヤリハットは非常に重要なものだと認識されており、事故やトラブルの予防だけではなく職員の注意力や観察力を養うものとして利用されています。