移動介助でのヒヤリハット

自分で歩くのも難しい方を支援する時は、ヒヤリハットに気をつけなければなりません。介護職員が支援しなければ怪我をするため、十分に配慮した対応が必要です。ヒヤリハットを避けるためには、相手の状態を確認することが重要でしょう。沢山の人が来る介護施設では、一人一人の問題を確認するのは大変です。しかしそれをしておかないと事故が起こるため、どのような特徴があるのか調べておく必要があります。

介護の仕事で事故が起こりやすいのは、立ち上がって移動をするタイミングです。寝ている時や座っている状態ならば、転倒の可能性はなく問題が起こる可能性は低いでしょう。立った状態だとバランスが崩れた時に、支えられず倒れてしまう場合もあります。ヒヤリハットが起こりやすいのは、立ち上がるタイミングなので気をつけるべきです。特にベッドから立つ時にトラブルが起きやすいため、注意して対処しなければいけないでしょう。

立ち上がる時は利用者と意思疎通をして、どのように行うのか理解してもらうのが大切です。介護が必要な方は体が重く、職員だけで体を支えるのは難しいでしょう。利用者にも足腰に力を入れてもらわないと、バランスが崩れるので注意が必要です。立ち上がる動作をする時は声をかけ、どのタイミングで行うのかも指示がいります。そうやって対応すれば問題を防げ、ヒヤリハットを起こさずに済むでしょう。介護の仕事では一方的に支援を行うのではなく、利用者との協力関係も必要になります。日頃からコミュニケーションをとっておけば、スムーズに対応できるので問題を防げます。